在宅ワークの主婦もちゃんと考えておきたい将来のキャリアプラン
「あなたの将来の夢はなんですか?」
お子さんが学校や園で聞かれることはあっても、お母さん自身のことを問われる機会は大人になってから減っているのではないでしょうか。
目の前の仕事や育児、家事に追われてしまい、なかなか将来のことを考えるタイミングがないですよね…。
私自身もそうです…。
ですが、会社員のようにキャリアプランを提示してくれるわけではない在宅ワーカーこそ、
「将来自分がどんなキャリアを歩みたいのか」
ということを考えておくべきだと思っています。
キャリアコンサルタントの私が在宅ワーカーならではキャリアの考え方のポイントをお伝えします。
主婦の在宅ワーカーが目指すべきはWEBライター?
主婦の在宅ワーカーというとライターの仕事がよく取り上げられます。
Twitterなどでも「ライターになってこんなに稼ぐことができました!」とアピールしている主婦の方も見かけることも多くなりました。
本当にライターになりたいの?
初心者でも在宅ワークで稼げる!という職種でよく上げられるのは「WEBライター」です。
簡単なアンケートなどのタスクをこなしていき、プロジェクトのライティングに挑戦、というのが在宅ワーカーのステップアップとして聞くことが多いです。
私自身もクラウドワークスのタスク案件で簡単なライティングをこなしながら、
「次はライティングやブログ記事の作成をやってみようかな」
と思い、いくつか応募して経験してみました。
ただ、ライターの仕事はなかなか稼ぐのが大変です…。
初心者で未経験の場合、簡単で低価格の案件しかこなすことができず、疲弊するのみ…。
高単価の案件は実績のあるライターさんで軒並みすぐに募集終了…。
初心者歓迎、主婦歓迎という案件はたいてい安い単価で手軽に人を雇いたい、と考えるクライアントばかりです。
まずは経験を積むためにいろんなライティング案件にチャレンジしよう!と思い、毎日クラウドワークスやランサーズで案件を探していた時にふと気づいたのです。
「私って将来ライターの仕事したいんだっけ?」
と…。
文章を書くのは好きだったので、ブログも長年続けていました。(このブログ以外にも2つ書いています)
でもプロとしてライティングの仕事をする、というのは想像以上に大変です。
クライアントの要望通りに、なおかつ読み手にわかりやすい文章を書くというのはかなり訓練をしないと到達できないレベルです。
求める水準に達しなければ何回でも修正し、やり直しも求められます。
ライターさんの多くは業務委託のため、1記事〇〇円という単価のため書くのに何時間かかってももらえるのは1記事の値段、という給料体系もシビアだと思いました。
確かに自分の興味を持った分野で書くことはやりがいもありますし、書くことは楽しいですが、
趣味としてやってきた「書くこと」を本当に仕事にするまでやりたいの?
と再度自分に問いかけました。
結論、私は今のところライターとして本業としてやっていく覚悟はまだないと思いました。
もちろん、在宅ワーカーからライターとして成功する方はたくさんいらっしゃいます。
でも本当にライターを目指すキャリアでよいのでしょうか?

在宅ワーク主婦のライター以外のキャリアはある?
やはりライターとしてキャリアを積むのはしんどい!
じゃあ私のキャリアどうしよう…と悩んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。
在宅ワークでライター以外のキャリアを進むことも選ぶこともできます!
例えば在宅ワークでも見かけることの多い「データ入力」「事務」などの仕事は主婦にとっても大人気ですが、
そうした仕事を経て在宅ワーク卒業後に「事務職で正社員として就職」という道も十分可能だと思っています。
将来は企業で働きたい、という希望を持っている方は在宅でオフィスワークに挑戦してみてはいかがでしょうか。

主婦の在宅ワークでも専門的な知識を活かせる仕事もできる!
また、在宅ワーク=カンタンな補助的な仕事、というイメージが強いですが、実は専門的なスキルが活かせる仕事も実はたくさんあります。
(例:営業職、マーケティング、人事採用、労務、経理など)
「出産前に身に着けていたスキルを活かしたい。
でも子供が小さいうちは子育てを優先したい…。」
という方はそうした仕事を選ぶとよいでしょう。
私自身もキャリアコンサルタントの資格を活かした仕事がしたい!と思っていたので、在宅ワークの中でも採用や人事、人材サービスの会社のオフィスワークを積極的に受けるようにしていました。
子どもはいずれ大きくなる…その先はどうする?
子どもが小さいうちは子育て優先で、在宅ワークをしたい、という方も多いと思いますが、子どもはいずれ大きくなり、自分の手を離れていきます。
20年以上専業主婦をしていた女性が子どもが大きくなってから働こうと思ったら、全然仕事が受からなかった…。というツイッターが話題になったことがありましたね。
私も子育て優先したい気持ちが強かったので、専業主婦のことを否定するわけではないですが、
人材派遣会社で人を採用する立場だったこともあるのでその目線で考えると「20年のブランク」というのはやはり採用側としてはネックになってしまいます。
このツイートだけでは48歳主婦の方の職歴や、どんな仕事に応募したのか正社員なのかパートなのかもわからないのでなんともいえませんが、やはりブランクの長さは気になってしまうところでしょう。
子育てに専念するのは素晴らしいことですが、一方で自分のキャリアがおろそかになってしまうのはとても残念なことです。
子供が大きくなった後も「一人の女性としてのキャリア」は続いていきます。
「子供が大きくなった時にどんなキャリアを歩んでいきたいのか」ということもぜひ考えておきましょう。
ブランクが長ければ長いほどどうしても企業からは敬遠されてしまいがちです。
少しでも在宅ワークを積み上げることで、ブランクは少なくなり「仕事をしていた」経歴としてしっかりとアピールをすることができます。
在宅ワークも立派なキャリア(職歴)である!
多くの人が忘れがちですが、
「在宅ワークでも立派な職歴」
なのです。
職務経歴書にもアピールできるものはしっかり盛り込んで詳しく書いていきましょう。
もちろんライターを目指す!という方はライティングの仕事の経験値を積んでいくべきでしょう。
将来正社員になりたい。出産前の職種に復帰したい。子供が大きくなったらバリバリ働きたい。
というような方はご自身が目指す方向性に近い仕事を在宅ワークでも探すと良いと思います。
まとめ:在宅ワーク主婦も将来のキャリアを考えていこう!
在宅ワーク=ライターという世間的なイメージが強く、他の選択肢がなかなか見えてこなくなりがちですが、現在はテレワークも普及していろんな職種で在宅ワークを募集しています。
自分のスキルを生かして働きたい!と考える方は在宅ワークでも同様な仕事を探してみてはいかがでしょうか。
在宅ワークであっても非正規の仕事であっても立派な職歴であり、自分にとってのキャリアのひとつとなります。
目の前の収入のために日々頑張りつつも、少しだけ将来のことをイメージしながら仕事選びをしてみると、自分のキャリアの積み重ねにつながるはずです。
母親としてだけではなく、ひとりの社会人として「自分は今後どのようなキャリアを歩んでいきたいのか」にぜひついて考えてみて下さいね。
誰かに今後のキャリアのことを相談したい!という方はぜひキャリアカウンセリングをご利用下さい!