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40代主婦は派遣かパートかどっちがいい?40代で仕事を探すときのポイント

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子育てもひと段落した40代の主婦が働き始めようとする時、派遣かパートかどっちがいいか迷う方も多いと思います。

どちらも非正規で働くことに変わりはありませんが、それぞれの働き方にメリット・デメリットがあります。

こちらの記事では、派遣会社勤務10年の私が派遣とパートでの働き方の違いについてそれぞれ解説します!

派遣とパートの違いとは?

派遣とパートはどちらも非正規雇用であり、短時間で扶養内で働きたい主婦もたくさん働いているという点は共通する点が多いです。

しかし、大きな違いとしては「雇用形態」「契約期間」の2点が挙げられます。

1.派遣とパートの違い「雇用形態」

派遣の場合には「派遣会社」が労働者と雇用契約を結び、賃金の支払いも派遣会社が行います。

直接雇用であるパートは労働契約も賃金支払いも働く会社となります。

引用:厚生労働省「派遣で働く時に特に知っておきたいこと」

派遣社員の場合には就業先だけではなく、派遣会社が関わることになりますが、仕事紹介から何かトラブルがあった時のフォローまで対応してくれる点は安心です。

1.派遣とパートの違い「契約期間」

派遣もパートも契約期間が定めのある労働契約となっていますが、こうした有期雇用については不安定な雇用のため、少しでも安定して長く働けるよう国が法律を定めています。

派遣については同じ派遣先の同じ組織単位(同じ課など)で派遣できる期間は「3年」が上限となっています。

3年以上契約が継続する場合には派遣会社への無期転換や他の就業先へ移ることを考えなければいけません。

(同じ会社でも別の部署や課に異動すれば同じスタッフを派遣することは可能となります。)

一方でパートにも同じ就業場所で働く契約期間としては「5年」という期間が一つの期限となっています。

5年以上同じ就業場所で働く非正規労働者(パート、アルバイト、契約社員など)は契約期間中に、次回の契約更新の際に無期労働契約へ転換を要望することができます。

★派遣とパートの違いについては下記の記事にて詳しくご紹介をしています。

40代主婦はパートか派遣かどっちが採用されやすい?

派遣とパートの違いについてご紹介をしましたが、応募をしようとしている立場からすると一番気になるのは「結局どっちが採用されやすいの?」ということではないでしょうか。

結論としては「40代はどちらも採用のハードルが上がるため、職場による」としか言えません。

派遣会社勤務時代の経験から

「40代になると派遣では経験やスキルがないと採用されにくくなる」

ということを実感しています。

特にオフィスワーク系の仕事では企業から「できれば30代くらいの女性で…」と言われることがほとんどです。

採用する時に年齢や性別で判断してはいけない、というが雇用対策法で決まっていますが、企業側としては「指示のしやすい年代」がいてくれた方がよいと考えているケースもまだまだあります。

派遣会社としても年齢で区切ってはいけないことは承知しているものの、企業からの希望も無下にはできないため、年齢もひとつの判断基準にしていることがあります。

もちろんそうした企業ばかりではありません。

40代~50代も多く活躍している職場であれば、40代であっても経験スキルが合致すれば採用されますので、派遣でも採用のチャンスはあります。

派遣とパート、注意しておきたい「無期転換」

さらに派遣で働くにあたって注意をしておきたい点は「無期転換」という派遣のルールです。

派遣社員の場合、5年雇用をしたスタッフに関しては「無期転換」ルールが発生し、派遣元の企業に無期雇用契約の申込みをすることが可能となります。

5年同じ派遣会社で働いたスタッフは「派遣会社」の無期雇用のスタッフ(期間の定めのない契約を結ぶ)になることが可能です。

無期雇用のスタッフはたとえ現在の企業との派遣契約が切れても、派遣元との契約は続いているため確実に他の企業の仕事を紹介してもらえます。

もし仕事が終了し、待機期間があったとしてもその間もお給料が支払われます。(金額は派遣元企業との契約による)

派遣スタッフの雇用を安定させるための制度ですが、派遣元企業にとっては年齢を重ねてもスタッフを採用し続けないといけないため大きなリスクのある制度でもあります。

そのため、40代以降になるとスキルがあり、どの企業でも採用されるような経験があるスタッフでないと採用しづらくなる、というのが派遣会社としての本音なのです。

パートに関しても前述の通り、5年以上継続して働くことで「無期労働契約」の申し込みが可能となるため、雇用元としてしっかりとした人を採用したいという傾向は同じかと思います。

しかし、直雇用のパートであれば企業によっては採用枠が多かったり、いろんな職種や就業先のバリエーションがあったりと年齢を重ねても働き続けられることもあります。

40代という年齢を考えると「今後どうキャリアを積んでいきたいのか」ということもしっかり念頭にいれて仕事を探した方がよいでしょう。

派遣とパート、どちらも複数応募すべき!

40代の採用について実態についてご紹介しましたが、派遣もパートも年齢を重ねることでスキルや経験が問われる点は共通しています。

自分の今までの経験を棚卸し、次の職場で活かせるスキルはどんなものがあるのか、アピールできるポイントはどこなのか考えた上で応募をした方がよいでしょう。

そのため、派遣とパートどちらが採用されやすいというわけではないため、雇用体系に関わらず条件に合致した仕事であれば複数応募をした方が採用の確率も上がります。

派遣とパートに分けて具体的にそれぞれ「派遣で探した方がメリットが多い人」「パートで探した方がメリットが多い人」について解説します。

40代主婦 派遣の方がメリットが多い人

働こうと考えている40代主婦で「派遣」の方がメリットを感じられる人はどのような人なのでしょうか。

具体的にご紹介します!

1.しっかり稼ぎたい人

派遣はパートよりも時給が高いことが多いため、しっかり稼ぎたい人は派遣を選んだ方がよいでしょう。

三大都市圏のデータですが、

派遣スタッフの平均時給は「1635円」

アルバイト、パートスタッフの平均時給は「1188円」

と両者の時給にはなんと約500円以上の差があることがわかります。

(引用:ジョブリサーチセンター 派遣スタッフ募集時平均時給 2024年度3月度

(引用:ジョブリサーチセンター アルバイト・パート募集時平均時給 2024年度3月度

こちらのデータはエンジニアなどの高時給の派遣スタッフのデータも入っているため、派遣の時給が高めではあるものの、同じ仕事でも派遣の方が高い傾向があります。

また、派遣の仕事はフルタイムの仕事が多いため、週5日でしっかり働くことも可能です。

がっつり稼ぎたい方は派遣社員を選んだ方がよいでしょう。

2.オフィスワークや専門職で働きたい人

事務やコールセンターなどのオフィスワークや医療や介護などの専門職など、今までの経験やスキルを生かして働きたいと考えている人は、派遣の方が時給も高く働くことが可能です。

また、派遣会社によっては職種に特化している会社も多く存在しているため、スキルを生かしたい人はそうした会社に登録するのもおすすめです。

3.将来的に正社員で働きたい人

今は育児との両立のため、派遣で働こうと考えている主婦も「子供が大きくなったら正社員で働きたい」と考えている人もいるでしょう。

正社員を目指しているのであれば、派遣の方が近道になる可能性があります。

派遣期間を経て正社員になれる「紹介予定派遣」の仕事を派遣会社が持っていれば紹介してくれることもあります。

また、派遣での働きぶりが認められれば派遣先企業と直雇用として採用されることも十分あり得ます。

正社員になりたいと考えている人は派遣で経験を積んだ方がよい場合があります。

40代主婦 パートの方がメリットが多い人

次に40代主婦でパートの方がメリットが多い人はどのような人でしょうか。

下記の3つについてご紹介します。

1.自宅の近くで働きたい人

育児と両立するために自宅近くで働きたいと考えている方はパートの方が見つけやすいです。

というのも派遣の仕事はどうしても派遣会社と契約する関係上、都心部の企業での仕事が多いからです。

パートであれば地方でもスーパーや個人のクリーニング屋さんなどでも募集されており、近所での仕事の選択肢があります。

そのため、徒歩や自転車などで気軽に通える範囲で働きたい、と考える人はパートの方が向いていると言えるでしょう。

2.時短、週2~3日、扶養内で働きたい

1日数時間、週3日程度といった扶養内で働きたいと考えている方はパートの方がおすすめです。

派遣の仕事は1日7~8時間、週5日の募集が多く、扶養内で働ける仕事はそこまで多くはありません。

また、仕事があったとしても主婦に非常に人気が高いため、すぐに埋まってしまう可能性が高いです。

お子さんが園や学校に行っている間の短時間で働きたい、と考えている方はパートの方が見つけやすいと思います。

3.すぐに働きたい

とにかく早く働きたい!という場合、派遣よりもパートの方がよいでしょう。

派遣での仕事は「①派遣会社に登録」⇒「②派遣会社から仕事紹介」⇒「③派遣会社での社内選考」⇒「④企業との職場見学」⇒「⑤就業決定」

と複数のステップが必要になるため、どうしても最低1週間~2週間程度かかります。

しかし、パートであれば履歴書での書類選考、就業先との面接、のみとステップが少ないためすぐに働ける可能性が高いです。

早く働いてお金を稼ぎたい!という方はパートを選んだ方がよいでしょう。

まとめ:40代主婦にとって派遣かパートはそれぞれメリット・デメリットあり

40代主婦がパートと派遣、どっちを選んだ方がよいか、それぞれのメリットをご紹介しました。

派遣を選んだ方が良い人は

1.しっかり稼ぎたい人

2.オフィスワークや専門職で働きたい人

3.将来的に正社員で働きたい人

パートで働いた方がメリットが多い人は

1.自宅の近くで働きたい人

2.時短、週2~3日、扶養内で働きたい

3.すぐに働きたい

のそれぞれ3点が挙げられます。

また、40代という年齢を考えると、派遣でもパートでも少しずつ採用されにくくなっていく、ということは考えておかなくてはいけません。

そのため、派遣・パート問わず条件に合致した仕事があれば複数応募してみるのがおすすめです。

今までのスキルや経験、今後のキャリアプランを考えつつ仕事を探していきましょう!

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ABOUT ME
キャリアカウンセラー さゆり
キャリアコンサルタント 10年間人材派遣会社で5000人以上のキャリアの支援をしてきました。 フリーランスのキャリアカウンセラーとしてセミナー実施の実績あり。 現在は埼玉県で小学校に通う息子の子育てしながら在宅ワークをしています。