育児や家事の合間に何かスキルアップをしたい!と考える主婦の方も多いと思います。
私自身も育児が少しずつ落ち着いた頃、働いていないブランクを埋めたい、働いていないうちに何か有利なスキルを身に着けておきたい、という気持ちもあり、いろんな資格を勉強してきました。
キャリアカウンセラーとしてのスキルアップになる「ストレスマネジメント検定」や家事に生かせる「食生活アドバイザー」や、アレルギーのある息子のために「環境アレルギーアドバイザー」などの資格を獲得。
その中でも最近合格した「ファイナンシャルプランナー3級」は金融系の仕事をする方ではなくても、一般の主婦でもお金の知識が学べるためとても役立ったと感じています。
個人的に主婦の方におすすめしたい資格ナンバーワンの資格です!
どのような点がおすすめなのか、また金融知識ゼロの主婦私が独学でどのように勉強してきたのか、こちらの記事でご紹介していきます。
主婦の私でも独学で合格できた!ファイナンシャルプランナー3級ってどんな資格?
FPはファイナンシャルプランナーと呼ばれる資格であり、生活していくで必要な「お金」に関する知識を学べます。
税金や投資、住宅ローンなどお金についての幅広い範囲から試験が出題されるため、勉強する項目も非常に多いです。
FP資格を運営している日本FP協会はファイナンシャルプランナーは「家計のホームドクター」のようなもの、と位置付けています。
将来的にどんな仕事をして、どんな家に住むのか、という「ライフプラン」を描くために
どのくらいお金が必要で、どのように資金繰りをしていくのか「ファイナンシャルプラン」が必要となります。
そうしたファイナンシャルプランを考えていくのが「ファイナンシャルプランナー」という立場です。
ファイナンシャルプランナー3級の出題範囲は広い!
FP3級の出題範囲は非常に広く、幅広い知識が求められます。
出題項目は下記の6つです。
・ライフプランニングと資金計画
・リスクマネジメント
→生命保険や損害保険などの保険など
・金融資産運用
→経済の基礎知識や株式や投資信託など
・タックスプランニング
→各種税金や所得についてなど
・不動産
→不動産の取引、税金など
・相続・事業継承
→相続税、贈与税など
FP3級合格を目指し勉強をすることで効率よくこれらの知識を身に着けることが可能です。
FP試験の特徴は「電卓持ち込みOK」という試験だということです。
電卓を使用して税金の控除の金額や株式投資の配当利回りの%などを計算して答えていく必要があります。
合格するためにはしっかりと計算問題を事前の勉強で解いていかないといかないといけず、それなりの勉強時間が求められます。

FPの試験は日本FP協会ときんざいどちらを受けるべき?
ファイナンシャルプランナーの試験は「日本FP協会」と「きんざい」の2つの団体が行っています。
どちらも試験日程や受験料に違いはありません。
FPの試験は学科と実技試験に分かれており、実技試験の内容がFP協会ときんざいでは異なります。
実技試験は
FP協会は「資産設計提案業務」の1種類のみ
きんざいは「個人資産提案業務」か「保険顧客資産相談業務」を選ぶことができます。
きんざいの「保険顧客資産相談業務」は保険についてかなり詳しい内容が出題されるため、保険会社に勤務されている方、今後保険関連の仕事に就きたい方は勉強をしておくとよいと言われています。
FP協会の「資産設計提案業務」ときんざいの「個人資産提案業務」は資産運用に限らず税金や保険など幅広い分野で出題をされています。
FP協会の方が合格率が高い、という情報を得て私はFP協会で申し込みをしました。
実際に問題集はFP協会の実技問題もきんざいの実技問題が掲載されていたので、力試しのためにきんざいの問題も解いてみましたが、きんざいの方が複雑な問題が多い印象を持ちました。
FP協会の実技の方が出題範囲は幅広いものの、学科の選択問題の延長のような感覚で解ける問題が多いように思いました。
(あくまでも個人の感想です。)
資格の価値は変わらず、6割以上の合格点で合格、という点も変わらないため、どちらで申し込んでも問題ありません。
ファイナンシャルプランナー3級を主婦におすすめるすポイントは?
私がFP3級の取得を目指したのは、キャリアコンサルタントの資格のポイントに有利になるから、というのが最初のきっかけでしたが、
実際にテキストを見てみると生きていくうえで必要なお金の知識を網羅していることに気付きました。
特に主婦の方が勉強すべき内容だと私が感じたポイントをまとめました。
1.社会保険や年金などの社会保障を深く理解できる
夫の扶養に入ることの多い主婦は社会保険や年金などの社会保障についての知識は必須です。
FPの出題範囲にはこうした社会保障の内容も含まれており、改めて勉強になりました。
主婦は扶養に入っているから自分には関係ない、というわけではなく、より深くその後の保障についてはしっかりと覚えておいた方が将来的にも安心ができます。
同時に出題範囲には「夫が亡くなった時に妻がもらえる一時金」などの制度も書かれており、何かあった時の想定も考えておくことができました。
また、現在私は個人事業主という形で仕事をしているのですが、会社員と個人事業主との社会保障の違いをFP3級で勉強する中で気づき、かなり衝撃を受けました。
会社員が加入する社会保険は職場が保険料を半額負担してくれますが、個人事業主の加入する国民保険は保険料は自分で全額納めなければいけないため、かなり負担が増えてしまいます。
会社員の加入する厚生年金は国民年金にプラスアルファで支給がされるため、保障が手厚くなっています。
現在は夫の扶養に入っており、保険料の負担をあまり感じることはありませんでしたが、日本は会社員と個人事業主(自営業)との違いを改めて実感しました。
将来的には個人事業主で続けるよりも会社員に戻って働いた方がお得なのかも…、と考えることもできました。
漠然としか理解できていなかった社会保障の仕組みについて知ることができたのはFP3級を勉強して良かった点です。

2.税金の仕組みを知ることができる
日本の義務である納税も生きている限り避けられないですが、タックスプランニング(税金)についてもFP3級の勉強の中でかなり知識がつきました。
納めなくてはいけないものではありますが、税金がお得になるならその制度はしっかり活用したいものです。
税金について回る「控除」についても今までは言葉は聞いたことがあれど、よくわからないままだったのですが、勉強をしていく中でどのような仕組みで税金が加算されていくのかしっかり覚えることができました。
扶養に入っている主婦の方は「所得48万以上は配偶者控除が適応される」といった知識も覚えておきたいポイントですね。

3.お金に対する全般の知識が学べる
社会保険や税金だけではなく、お金について全般の広い知識が身に付くのがFP3級を受験してよかったことです。
例えば夢であるマイホームについて回る「住宅ローン」や「不動産」についてや、
将来的にしっかり考えておきたい「投資」や「保険」について、
もしかしたら自分にも関係するかもしれない「相続税」や「贈与税」など
生きていくにあたって覚えておいて損はない知識ばかりです。
例えば、我が家も住宅ローンを組んで現在のマンションに住んでいるのですが、住宅ローンについては当時契約した会社から言われるがままに契約したという経緯もあり、あまり詳しく知りませんでした。
住宅ローンの返済方法などもいろんなパターンがあることをFP3級の勉強で知ることができました。
知識がなければ受け身になってしまいますが、知識があればいろんな選択肢からお得な方法を選ぶことができることも改めて感じています。
主婦でも独学でFP3級を合格できる!
主婦におすすめの資格のFP3級ですが、金融知識ゼロ、金融業界経験ゼロの主婦でも独学で合格できるでしょうか?
結論から言うと私は独学でFP3級を合格できました!
どのように勉強してきたのか下記の通り紹介します。
1.まずはテキストを読む
勉強のスタートはFP3級のテキストをざっくりと読んでいき、全体的な知識を頭に入れていきます。
テキストにどんなことが書かれているのかスキマ時間や夜寝る前に読むようにしました。
2.問題集をひたすら解く
試験2カ月前くらいになった頃から問題集に取り組んでいきました。
一番最初に問題を解いた時にはほとんど問題を解くことができずかなりショックを受けますす…。
テキストを読んだだけでは知識は頭に入ってこないんだなと実感しました…。
3. 問題集を何回も繰り返し説いて得意と苦手を知る
その後も知識を定着させるために試験本番までひたすら問題集を解いていきます。
何回か問題集を解いて、間違ったところをテキストに戻って勉強をして、を繰り返していくと少しずつ知識も身についていくようになります。
また、問題集に慣れて本番ではどんな問題が出題されるのか、もたくさん体験していくことが重要です。
特にFPの試験では学科と実技の2種類があります。
学科は〇×の選択と3択問題ですが、実技は計算をしなければ解くことができない問題も多く、頻出の問題パターンをしっかり何度も解いていくことで安心して本番に臨むことができます。
問題を解いていくと自分の得意な分野と苦手な分野も徐々に明確になっていきます。
問題集を5回くらい繰り返し解いていきました。

4.苦手な単元を中心に覚えていく
試験2週間前には苦手でなかなか覚えられない単元を中心に覚えていきました。
私は長年人材派遣会で勤めていたこともあり、社会保険関連は基礎知識があり、また青色申告を経験していたため所得税関連は基礎知識があったのですが、
なじみのない不動産や相続税などはまったく覚えられず苦戦をしました。
直前は苦手な部分だけ何度も繰り返し問題集を解いていき、しっかりと覚えていくようにしました。

主婦がFP3級を独学で合格するための勉強時間は?
試験に向けて毎日1日約1時間~2時間くらいを勉強時間にあてていました。
主婦は家事や育児も忙しいため、スキマ時間やお子さんが寝た後の時間をやりくりすることが勉強には必要です。
私は試験3か月前くらいからテキストを読み始め、ざっくりと知識を身に着けはじめ、
2カ月前くらいより問題集をはじめ、毎日寝かしつけが終わった後1時間くらい勉強時間にあてました。
直前の2週間前くらいにはなかなか解けない問題もあったため焦りはじめ、夜だけではなく日中の仕事の合間や家事の合間にも勉強をするようにしていたため、かなり集中して知識を詰め込んでました。
土日で夫が家にいる時には子供を任せてカフェで勉強をすることも。
旦那さんや家族にも協力してもらいながら、勉強時間を確保できるといいですね!

主婦の私がファイナンシャルプランナー3級を独学で合格できたテキスト&問題集をご紹介
私が勉強したテキストと問題集はTAC出版の「みんなが欲しかった!FPの教科書3級」と「みんなが欲しかった!FP問題集」を使いました。

カラーで図解も多く、とってもわかりやすかったので初めての方でもおすすめです!
「こういう風に暗記しよう」というアドバイスも豊富でイラストもかわいいので、記憶に残りやすいと感じました。

FP3級を独学で取得したい!と考えている方はぜひこちらのテキストを使ってみて頂きたいと思います。
また、電車での移動時間やちょっとした隙間時間にスマホのアプリで問題も解いていました。
もし独学は不安という方は初心者向けのFP3級の勉強ツールはたくさんありますので、そうしたサポートを受けるのもよいでしょう。
主婦でもファイナンシャルプランナー3級は独学で合格可能!お金の知識が身に付きます
税金や保険など身近なお金の問題から不動産や相続の問題など幅広くお金の知識を勉強する必要があるFP3級は、主婦の方もぜひ目指してほしい資格のひとつです。
特におすすめのポイントは
1.社会保険や年金などの社会保障を深く理解できる
2.税金の仕組みを知ることができる
3.お金に対する全般の知識が学べる
の3つです。
旦那さんの扶養に入っていることの多い主婦ですが、普段あまり考えることのない社会保障や税金のことなど、改めて考えることができるチャンスにもなります。
試験勉強をすることで集中してお金に関する基礎知識を効率的に学べることができ、試験合格ができれば履歴書にも書ける立派な資格です。
出題範囲が広く、覚えることの多く大変ではありますが、金融知識がない主婦でもFP3級の資格はしっかりと勉強時間を確保できれば独学でも十分合格することが可能です!
興味がある方はぜひチャレンジをしてみて下さいね!
⇒日本FP協会のHPはこちら!
⇒きんざいのHPはこちら!
★主婦におすすめの資格やどうやって資格を選ぶべきなのかはこちらの記事に書いています!
★主婦がお小遣いを捻出する方法についてはこちらの記事にまとめました!