最近いろんな「推し活」が流行っていますが、皆さんは好きな「推し」はいるでしょうか?
私自身、デビュー当時からミュージシャンのゆずが大好きでファンクラブにも入っています!
また、昨年公開されたある映画にハマってしまい、人生で初めて映画館で同じ映画を3回も見るという経験をしました。
「好きになる」「ハマる」ということは自分自身にとって大事な琴線に触れていることですよね。
私自身がハマった経験から、「これは自分のアイデンティティに関係しているのでは?」と自分の内面を深堀りしてみたところ、新たな発見があったためシェアをしたいと思います。
私が昨年からハマった映画「THE FIRST SLAM DUNK」
私が今ハマってしまったのは昨年公開された「THE FIRST SLAM DUNK」です。
すでに話題になっている映画なので、ご覧になった方も多いかと思います。
私は現在30代後半なのですが、ちょうど小学生当時にアニメが放送されており、めちゃくちゃ流行っていた世代です。
アニメはもちろん、原作の漫画も大好きで読んでいました。
2022年に映画になったことは知っていましたが、公開当時はそこまで興味がありませんでした。
しかし、たまたま年末に映画を見たところ、あまりの作品の素晴らしさに感動して号泣!

それ以来、3回も映画館に行って見てしまいました。
ちょうど年末年始に実家に帰省するタイミングもあったので、実家にある漫画の単行本も何度も読み返してしまいました(笑)。

実家にあるけど手元にもほしいとつい考えてしまう~!
今ではアマゾンプライムで過去に放送されていたアニメのスラムダンクを見るのが今の楽しみです。
私がスラムダンクの映画にハマった理由を考える
※下記の内容は一部映画のネタバレを含みます。ご注意ください。
映画は好きなのですが、好きな映画を繰り返し見るよりはいろんな映画を見たいタイプなので、同じ映画を何回も見たいと思うこと自体私としてはとても珍しいことです。
同じ映画をお金を払って映画館で見ることは人生初めての経験です。
そんな私がなぜこんなにもスラムダンクに惹かれたのか、というのを深堀りして考えてみました。
1.何かに打ち込める青春ストーリーに憧れる
スラムダンクは高校バスケのストーリーですが、彼らがバスケだけに集中して明け暮れるところはどこか憧れるところがあります。
私自身はスポーツは大の苦手で部活も文化部だったので、体育会系の部活で一生懸命に勝利を目指してひたすらに頑張っているところがとても素敵です。
一生に一度しかない高校時代にあそこまで熱中して打ち込めることがあるのは本当にうらやましいと思ってしまいました。
バスケのことが好きで夢中になれる桜木たちを見ていると、私自身が学生時代に「もっと頑張ればよかった」という後悔も感じてしまうところがあるのかなと感じました。
2.作中で登場人物たちが成長していく姿に惹かれる
スラムダンクの面白さはバスケを通して登場人物たちそれぞれが成長していくことです。
バスケ素人だった桜木が驚異的なポテンシャルでバスケットマンになっていくところはもちろんですが、そのほかのメンバーについての内面についてもしっかり描かれているところがこの漫画の面白さだと思います。
私は特に湘北メンバーの中で三井寿が好きなのですが、彼がケガで挫折してからもう一度這い上がり、過去の後悔の念を乗り越えていく姿が素敵だと感じるからです。
映画で描かれている山王戦では高校最強である相手に対して負けそうになる気持ちに打ち勝ち、相手を圧倒していく湘北メンバーは最高にかっこよく、彼らの戦いぶりに見ているこちらも心を動かされます。
40分の試合の中で選手たちがどんな気持ちを抱えて、どんな風に相手に立ち向かっていくのか、そしてどのようにチームワークを築いていくのか、をしっかり描いているところもこの映画で感動するポイントだと感じました。
3.井上監督はじめスタッフたちの本気の映画作りに感動する
スラムダンクの映画を見てハマってしまった私は映画の「土台」が描かれて、井上監督のインタビューが収録されたこちらの冊子も購入してしまいました。

映画を見た方にはぜひおすすめの1冊です!!
ラフ画などがたくさん収録されており、映画でのシーンがどのように作られていったのか、どのような意図で描かれたのか、という視点も盛り込まれており、映画のことがさらによく理解ができました。
特に井上監督のインタビューはかなり読みごたえがありました。
井上雄彦氏はスラムダンクの原作者であり、さらに今回の漫画の脚本、監督も手掛けています。
インタビューでは井上監督のスラムダンクへの想いや作品に対するプロフェッショナルとしてのプライドがよく伝わってきます。
漫画とは違って自分だけでは完結できずに多くのスタッフたちと協業するアニメ映画製作の難しさも語られており、大変な作業であることがインタビューの中で垣間見えてきましたが、
それ以上に「スラムダンク」を愛してくれているファンのためにいいものを作ろう、という妥協しない井上監督のプロ意識も感じました。
登場している映画のカットの下書きでは何度も修正した後などもあり、何度も試行錯誤した上で映画を作り上げてきたことがわかりました。
2014年に構想がはじまり、2015年からネームを書き始め、本格的に映画製作に取り掛かったのが2018年と長い間時間をかけて作り上げてきたというこの映画は井上監督はじめ、多くのスタッフのプロ意識のたまものであることがよくわかります。
そうした「プロフェッショナル」に触れることができるというのがわかると、さらに映画を見るのが楽しみになりました。
「どうしてそれが好きなのか?」の深堀りから見えるもの
上記3つのポイントが、私自身がスラムダンクの世界に惹きこまれた理由だと自己分析してみました。
そこから気づかされたのは「自分の大事にしたい価値観」でした。
特に「2.作中で登場人物たちが成長していく姿に惹かれる」という点に気付いた時、いろんな映画やドラマを見ていても感動するポイントはそこだったと感じたのです。
スラムダンクでは弱小の公立バスケ部だった湘北が驚異的な精神力とチームワークで強豪のバスケチームを倒していくところが爽快感があり、人気漫画となりました。
スラムダンクの魅力は試合中の迫力あるバスケットシーンはもちろんですが、桜木花道はじめとしたメンバーたちの成長ぶりを丁寧に描かれている点でもあると思います。
特に映画では漫画の主人公ではなく、宮城リョータが主人公として描かれ、漫画では触れられていなかった彼の生い立ちや苦しみ、葛藤なども込めれています。
映画では山王戦という40分のなかでメンバーたちがいろんな葛藤を乗り越えながら成長していくとこを見ていると心が熱くなりました。
彼らが試合の中で成長をしていく姿を見て、私自身も負けずにずっと成長していきたいという気持ちが強いことに気付いたのです。
私自身がこれほどまでにこの映画にハマってしまった理由がしっくりきました。
↓円陣のシーンが好きすぎて入場者特典のクリアファイルもしっかりもらいに行きました!

ミュージシャンやグループ、俳優の推しについてはどう考える?
上記では私が好きになった映画について取り上げましたが、ミュージシャンやアイドル、俳優さんなど人に対して「推し」ている場合はどうでしょうか。
冒頭に書いたようにミュージシャンでは長年「ゆず」の大ファンの私ですが、今回ゆずが好きな理由についても改めて考えてみました。
1.歌詞がストレートで突き刺さる
ゆずの曲はどの曲もストレートに心に響く歌詞が特徴的です。
ゆずの最大のヒット曲である「栄光の架橋」もアテネオリンピックのテーマソングで有名となりましたが、頑張っている人に向けた応援歌として真っすぐに書かれているところが多くの人々に届くのだと思います。
カッコつけずにすべて心をさらけ出して書くがむしゃらなところがゆずの音楽の魅力のひとつです。
2.常に新たな挑戦をしている
ゆずはデビュー25周年を迎えており、40代にもなっているためすでにベテランのミュージシャンとなりましたが、毎年常に新しい挑戦をしているところに長年のファンながら驚かされます。
デビュー当時は弾き語りのフォークデュオとして売り出していましたが、新たな音楽も積極的に取り入れており、いつも斬新な曲も世に送り出しています。
2022年には2003年のヒット曲「桜木町」をオマージュした「NATSUMONOGATARI」という新曲を発表し、そのスタイリッシュな曲調に度肝を抜かれました。
弾き語りのフォークを超えてその世界観を広げ続けているところは本当にすごい、の一言です。
また、TikTokでのライブも積極的に行ったり、ベテランらしからぬいろんな手法でファンを喜ばさせているところも好感が持てます。
3.ライブでのパフォーマンスが感動的
ゆずの素敵なところはなんといってもライブのパフォーマンスが最高です!
私はファンクラブに入っているので、ライブもできる限り参加していますが、毎回そのクオリティに感動します。

歌を全力で歌うことはもちろんですが、ファンを喜ばせようという気持ちにあふれる演出が盛りだくさんです。
2人がちょっとしたコントのようなやり取りを見せて観客を笑わせたり、ステージにサプライズを用意していたり、観客がダンスなどで参加できるようなイベントがあったり、と飽きさせないような工夫がたくさんあります。
ファンのことを常に考えるライブを見て、ますますゆずのことが好きになってしまいました。

ゆずに憧れる点は常に挑戦を恐れないところ!
ミュージシャンとして純粋に好きというところもありますが、ゆずの2人のプロフェッショナルな仕事ぶりは、仕事人としても憧れるところがあります。
常に新しい音楽を作り出し、今までの実績に慢心せずにいつも挑戦をし続けていく姿は私も見習いたいと感じるようになりました。
曲が魅力的、というだけではなく、ミュージシャンとしての生きざまもかっこいい、というところも私がゆずを長年推し続ける理由なのだと思います。
そんなゆずが「年齢も重ねても新たな挑戦をしていく」という姿は、私自身も今後体現していきたい姿だということを感じました。
「推し活」とキャリアを結びつけるには?
今回は私がハマった「THE FIRST SLAM DUNK」と「ゆず」を例にして、「推し」から「自分の価値観」「アイデンティティ」をあぶりだすことを解説してみました。
当たり前に「好き」だと思っている「推し」に対して、自分が好きなポイントを改めて客観的に考えてみると、自分のアイデンティティの一部と重なっているところがあることに気付けるかもしれません。
自分の大切にしたい価値観が「推し」の中にあるとしたら、その価値観を大事にできる仕事ができているかどうか、考えてみましょう。
また、「推し」に対して「こんな人になりたい」「こんな風になれたらいいのに」という憧れが強い場合には、自分が目指すべき方向性を「推し」が示してくれているのかもしれません。
憧れのポイントを細分化してみると、より自分のなりたい姿がイメージしやすくなるでしょう。
好きなものの深堀りは自己分析でよく使われる手法
実は今回行った「好きなものの深堀り」はカウンセリングや自己分析などでもよくつかわれる手法です。
就職活動の時の自己分析や会社に入ってからの研修などで経験した方もいるかもしれません。
私も過去にいろんなセミナーでこうした「好きなものの振り返り」や「好きだったものを思い出し、その共通点を探す」と言ったワークを受けた経験があります。
しかし、年を重ねるごとによって好きなものは変わっていったり、価値観も変化していきます。
今の自分の内面を振り返るためにも「今」どんなものに熱中していて心をときめかせているのか、というものを定期的に振り返ってほしいです。
自分のアイデンティティの振り返りは年々アップデートしていきたいですね。
自分の「価値観」などはなかなか普段生活している中では意識をしないと探すことは難しいものです。
「推し」活を通じて自分の好きなもの、大切にしたいことに気付き、今後の自分のアイデンティティを認識するきっかけにしていけると良いと思います。
まとめ:「推し」が好きな理由の振り返りは自分のアイデンティティを知るきっかけになる
このように好きなものに対して「なぜそんなに好きなのか?」「どんなところに感動するのか?」「どんなところに共感するのか?」という点をぜひ深堀してみて下さい。
そこは自分の大事にしたい価値観につながっている可能性があります。
映画はもちろんのこと、ドラマやアニメなどで好きな作品にも実は同じような共通点があるかもしれません。
普段何気なく見ている作品にも自分のアイデンティティや大事にしたい価値観のヒントがつかめると思います。
自分の価値観を認識したうえで、その価値観を大事にできる仕事が出来ているか振り返ってみましょう。
新たな仕事を探すときには価値観を満たせる仕事ができる場所なのかどうかを見極められるといいですね。
ぜひ普段見ている「推し」や趣味について、好きなところを深堀りする作業をしてみて下さいね!
★自分の内面の深堀りをしっかり行いたい、という方は
ぜひキャリアカウンセリングもご検討下さい!