在宅ワーク

在宅ワークの主婦でも新2号認定は取れる?幼稚園ママでも申請可能な制度とは

子どもが幼稚園に通っている間に在宅ワークをしている幼稚園ママも増えていると思いますが、ネックになるのが幼稚園の預かり時間の短さですよね。

幼稚園だとどうしても通常時間が短いため、仕事が立て込んでいる時や長期の休みには幼稚園の「預かり保育」を利用を検討しているという方も多いのではないでしょうか。

とはいえ、預かり保育を利用すると別途料金がかかってしまい負担が重くなりますよね…。

そこでおすすめなのが「新2号認定」を申請することです。

お住いの自治体にて就労などの理由から「新2号認定」を受けることで預かり保育の料金の補助が出るのです!

こちらの記事では在宅ワーク主婦の私が「新2号認定」をしてきた実体験をご紹介します!

新2号認定とは?幼稚園の預かり保育の補助金が出る制度

新2号認定とは、3~5歳児の預かり保育の無償化の対象となるために「保育の必要性の認定」を受けることです。

2019年に幼児教育・保育の無償化が行われたことで、幼稚園などで預かり保育の保育料も無償化の対象となりました。

新2号認定を受けることができれば、1日あたり450円の補助が受けることが可能となります。月額上限11,300円

また、認可外の保育施設、ファミリーサポート事業を利用した時もこの補助金を受け取ることができます。

子どもが幼稚園に通いながら仕事をしている主婦が預かり保育を利用しようとすると、どうしてもお金がかかってしまいます。

せっかく仕事をしても預かり保育のお金が取られてしまうのはなかなか大変ですが、その負担が軽減できるのはありがたいですよね!

新2号認定以外の区分は?

ちなみに、「新2号認定」以外の設定区分は下記の通りです。

新2号認定とは3歳~5歳児(小学校入学まで)の子どもが対象、新3号認定とは0~2歳児の子どもが対象となっています。

特に申請をしなければ「新1号」という区分となっており、2019年からは全世帯で幼稚園の無償化の対象となっています。

仕事をしているなど「保育の必要性の事由」の対象となる世帯は申請をすることで、2号、3号の認定を受け、預かり保育事業も無償化を受けることができるようになります。

認定の種類対象となる子ども対象となる世帯無償化を受けられる施設
施設等利用給付認定
(第1号)
3歳~5歳児
(満3歳~小学校就学前まで)
全世帯・幼稚園(新制度幼稚園を除く)
・特別支援学校(幼稚部)
施設等利用給付認定
(第2号)
3~5歳児
(満3歳になってから)
最初の4月1日~
小学校就学前まで)
保育の必要性の事由に
あてはまる場合
・幼稚園(新制度幼稚園を除く)
・特別支援学校(幼稚部)
・幼稚園(新制度幼稚園を含む)、
認定こども園(幼稚園機能)の預かり保育事業
・認可外保育施設
・一時預かり事業
・病児保育事業
・ファミリー・サポート・センター事業
(送迎のみの利用除く)
施設等利用給付認定
(第3号)
0~2歳児、満3歳児
※満3歳になってから
最初の3月31日まで
市町村民税世帯非課税者で、
かつ、
保育を必要性の事由に
あてはまる場合
参考:さいたま市の幼児教育・保育の無償化の全体像より

また、市町村によっては区分の条件などが異なる場合がありますのでお住いの市町村で確認をお願いいたします。

幼稚園ママが在宅ワークで「新2号認定」を受けるためにはどうしたらいい?

新2号認定を受けるためにはお住いの市町村から「保育の必要性」があることの認定を受ける必要があります。

「保育の必要性」とは、就労、妊娠中、病気、就学、就職活動中などの理由で保育が必要だと感じられる事情を持っていることです。

下記が保育が必要性の事由の一覧です。

保育の必要性の事由認定の有効期間
就労就学前まで
妊娠・出産出産予定月の3か月前から
出産月の3か月後までの7か月間
病気、障害就学前まで
同居の親族の介護・看護就学前まで
災害復旧就学前まで
求職活動認定日開始から2カ月
就学通学期間中

「就学」のケースでは大学や専門学校などの学校以外もスキルを磨くための職業訓練校も対象となります。

最も多いケースが「就労」だと思いますが、「ひと月あたり64時間以上かつ16日以上の勤務」をしていることが条件となります。

(しかし、条件は自治体によって異なる可能性があるためお住いの自治体で確認をしましょう。)

幼稚園に預けている間の短時間仕事をしている、というケースでは認めてもらえないことがありますので、自分が認定をもらえる条件を満たしている働き方をしているのかしっかり確認をしましょう。

「新2号認定」を受けるためには書類を書く提出する必要があります。

書類については私の住んでいる市は幼稚園経由で提出をしましたが、お住いの自治体によって異なる場合がありますので問い合わせてみましょう。

参考:内閣府幼児教育・保育の無償化概要

在宅ワークの主婦でも「新2号認定」を受けることは可能?

いろいろとお得な「新2号認定」ではありますが、在宅ワークでも「新2号認定」を受けることはできるのでしょうか。

結論から言うと答えは「Yes」です。

パートなど雇用されている就労形態だけではなく、在宅ワークなどのフリーランス・個人事業主でも「新2号認定」を受けることは可能です。

しかし、フリーランスという仕事のやり方であっても、「ひと月あたり64時間以上かつ16日以上の勤務」という条件は変わりません。

ある程度毎月コンスタントに仕事が継続されることが前提となっています。

在宅ワーク主婦が「新2号認定」の申請をするタイミングは?

在宅ワークをしている主婦がはどのタイミングで「新2号認定」を申請すべきでしょうか?

新2号認定をもらうためには、「ひと月あたり64時間以上かつ16日以上の勤務」をしていることが前提となります。

そのため、短時間や単発の仕事だけを引き受けている場合だと認定をもらえない可能性があります。

また、雇用をされていないフリーランスだと就労証明書以外にも「開業届」や「確定申告申告書」の提出が求められます。

私も昨年度の確定申告書を提出しました。

そのため、

・コンスタントに引き受けている業務がある。

・企業からのオフィスワークなどが決まり、継続して業務を行っている。

・開業届を提出して個人事業主となっている。

・ブログなどを運営しており、日々作業をしている。

などある程度しっかりと仕事をしている実態を踏まえた上で申請をした方がよいでしょう。

幼稚園ママで在宅ワーク主婦の私が「新2号認定」を申請したタイミング

私自身は開業届を提出してからもすぐ新2号認定を申請したわけではありません。

在宅の事務職としてクラウドワークスのビズアシさんのお仕事をしていたのですが、私が契約した業務は「月50時間」となっており、新2号認定をもらうための月64時間には少し足りません。

しかし、ビズアシの仕事以外にもブログを開設して執筆の時間が必要となってきたため、月50時間+アルファの時間で新2号認定の申請をしました。

ビズアシの仕事をメインとしつつ、土日の時間や夕方の時間帯も仕事をしていたため実態の仕事時間を書類に記入しました。

★在宅でオフィスワークができる「ビズアシ」についての体験談についてはこちら

フリーランスという仕事柄、自分の裁量で仕事をする時間は決められますが、もちろん不正はダメです!

もし市町村から問い合わせがあった場合、しっかりと業務量や業務時間の根拠を説明できるようにしましょう。

在宅ワークの主婦が「新2号認定」をもらうためのステップ

では、実際に在宅ワークの主婦が「新2号認定」をもらうためにはどうしたらいいのでしょうか。

お住いの市町村によっても違うかと思いますが、私が行った申請方法についてご紹介します。

「新2号認定」のステップ1.就労証明書などの書類を書く

新2号認定を受けるためには申請書類が一式が必要となります。

私が住んでいる市に提出した書類は

・申請児童家庭状況票

・就労証明書

・施設等利用給付認定申請書

・昨年提出した確定申告書のコピー

の4つでした。

申請書類は基本的に市のHPからダウンロードが可能なのですが、私の市では「施設等利用給付認定申請書」に関しては市役所に取りに行く必要がありました。

書類の内容などについては各自治体によって違いもあると思いますが、私が書いた書類の実例についてご紹介します。

「申請児童家庭状況票」については子供の保育環境についての現状を記載するもので、両親が働いているか、また両親の実家についての記入欄もありました。

おそらく祖父母に頼ることができるのかどうか、という確認かと思います。

「就労証明書」については実際に何曜日に〇時~〇時まで働いているか、という勤務時間の現状について記載をする書類です。

雇用されている場合には就業先に「就労証明書」を証明してもらう必要がありますが、雇用先がなく個人で動いているフリーランス、個人事業主については自分で記入をします。

この「就労証明書」は母親の申請だけではなく、父親の職場からも就労証明書を記載してもらう必要があります。

(我が家も夫の職場に依頼をしました。)

また、個人事業主(フリーランス)に関しては書類と一緒に「昨年の確定申告の書類のコピー」の提出も求められました。

場合によっては税務署に提出した「開業届」の控えの提出も必要になるようです。

個人事業主はすべて自己申告になるため、ある程度仕事の実態を証明できる書類が求められることになります。

「施設等利用給付認定申請書」については現状子供が通っている施設(幼稚園)についての記載や父親・母親の状況についての記載をしました。

「新2号認定」のステップ2.幼稚園に提出する

提出書類を記載し、準備をした後、子供が現在通っている幼稚園経由で提出をしました。

自治体によっては役所に提出、というところもあるようですので各自確認してみて下さいね。

「新2号認定」のステップ3.認定をもらう

書類を提出してから1か月ほど経った後に「施設等利用給付認定通知書」という書類が自宅に郵送で届きました。

書類の不備があると差し戻しなどの対応が必要になることもあるそうです。

私は4月に書類を提出したので、認定日を4月~にして申請したのですが、通知書に書かれていた「認定期間」は5月1日~となっていました。

自治体によっては遡って申請ができるようですが、私の住んでいる市ではそういう対応はしてもらえなかったようです。

すでに4月中に幼稚園の預かり保育を何回か利用していたので、その分の料金も補助が出ると思っていましたが、それは難しくなってしまい残念でした。

お住いの自治体によって対応が異なるため、あくまでも私のケースとして参考にしてみて下さい。

まとめ:在宅ワーク主婦でも「新2号認定」は可能!補助金をもらってしっかり働こう

たとえフリーランス(個人事業主)の在宅ワークで働いている主婦でも、認定条件に合致すれば「新2号認定」をもらうことができます。

正社員やパートなどで働くケースと違うのは「就労証明書」を自ら記入をする必要があること、また開業届や前年の確定申告書類の提出が求められる点です。

「新2号認定」の申請をする時にはお子さんが通っている幼稚園やこども園、また役場などに相談をして進めていきましょう。

「新2号認定」をもらえることによって、通常保育後に延長する預かり保育や長期休暇の預かりの時にかかる料金を補助してもらえます。

子どもがいても働けるのが在宅ワークのメリットではありますが、仕事が忙しい時には園に預かってもらうことで仕事に集中できますよね。

預かり保育料金は園によっても違いますが、補助金が出ると負担が軽減されるので、より頑張って働こうという気持ちにもなります。

しっかりと腰を据えて在宅ワークをしたい、という方は「新2号認定」をして仕事も頑張りましょう!

★幼稚園ママにもおすすめな在宅ワークについてはこちらの記事にてご紹介しています!

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ABOUT ME
キャリアカウンセラー さゆり
キャリアコンサルタント 10年間人材派遣会社で5000人以上のキャリアの支援をしてきました。 フリーランスのキャリアカウンセラーとしてセミナー実施の実績あり。 現在は埼玉県で小学校に通う息子の子育てしながら在宅ワークをしています。